男性も女性と同時に不妊検査を行うべき3つの理由とは?

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現在、不妊といえば女性側のものとおもわれがちで、検査も女性側からされている方がほとんどです。

当クリニックにおいても、婦人科に通われている過程でご主人の精子が悪い可能性がわかり、検査をお受けになられる方が多数いらっしゃいます。

ここでは、女性側から検査をするのではなく男女同時に検査を行うべきである理由について紹介していきます。

男性不妊の原因には自覚症状がなく、難治性のものが多い

男性不妊の代表的なものとして、精子が少ない『乏精子症』、運動している精子が少ない『精子無力症』、精液中に全く精子が見当たらない『無精子症』などがありますが、これらには自覚症状がありません。

重度の男性不妊であってもなかなか気が付かないことが多いです。また、男性の不妊は原因によっては解決できないものが多く、治療に時間がかかってしまうケースも多くあります。

男性側の不妊検査は肉体的なダメージはありません

女性側の不妊検査と違って、男性側の不妊検査は肉体的な苦痛などはありません。

精液検査に抵抗がある方もいらっしゃいますが、実際に受けてみた方の感想を聞くと、思っていたよりも大したことがなかったとおっしゃる方が大半です。

少なくとも女性側の不妊検査と比較して、その苦痛の程度ははるかに低いのです。女性側の検査と違って、男性側の検査は肉体的な苦痛などはほぼありません。

 

時間的、経済的にメリットがあります

例えば、女性側の検査や治療を始めて一年以上たってから男性不妊が判明し、そこから男性側の治療を始めるとなるとかなりの非効率といえます。場合によっては、それまでの女性不妊治療が無駄だったということもありえます。

上で述べたとおり、男性側の検査は苦痛の程度も軽く済みますので、まずは男性側の検査を行うことをおすすめします。

仮に男性サイドの不妊要因が見つかった場合も、それを解消することで、結果的に奥様の治療を軽くでき、より費用のかからない治療で済むこともよくあります。

男性不妊検査の結果で得られた情報を基に、夫婦の治療計画を見直すことで、より現実的で経済的な選択肢を見つけられることも少なくありません。

夫婦生活を開始して、1年たっても妊娠しないようであれば、まず男性不妊の検査を受けることをお勧めします。

検査は、男性不妊の専門機関で調べましょう

簡易な精液検査や、婦人科での精子検査で問題がなくても、精液検査等を専門とする医療機関で調べることで、初めて男性不妊が見つかることもよくあります。

調べるのであれば、男性不妊の専門機関で調べることをお勧めします。